本日紹介するのは「傲慢と善良(辻村深月)」です!
婚活について大きく踏み込んでいる作品で、現在婚活中の人には刺さりすぎて傷つく可能性もある作品だと感じました。
ですが、作品を読み進めて色々な人の言葉を読み進めていく上で、
考えさせられ、考えさせられ、気づかされ、自分の思い込みに驚愕します。
最後には納得の結末ですが、結末に行きつくまでの人物たちの言葉が衝撃すぎて結末は薄く感じるかもしれません。
ここからは、傲慢と善良(辻村深月)のあらすじ・感想等を書いていきます。
1. はじめに 「傲慢と善良(辻村深月)」の概要
【タイトル】 | 傲慢と善良 |
【作者】 | 辻村深月 |
【初版発行日】 | 2022年9月7日 |
【あらすじ】
婚約者・坂庭真実が姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。「恋愛だけでなく生きていくうえでのあらゆる悩みに答えてくれる物語」と読者から圧倒的な支持を得た作品が遂に文庫化。《解説・朝井リョウ》
【引用先】
傲慢と善良.“傲慢と善良”. 楽天ブックス.
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2. 「傲慢と善良(辻村深月)」の物語のテーマ・感想
テーマは「人間の内面の葛藤」がテーマだと考えられます。
「人間の内面の葛藤」
そういうと、複雑な内容に感じるかもしれませんが、
自分自身の価値をどう見出すのか、また婚活という市場でその価値を相手にどこまで求めるのか。
という部分が人間の内面の葛藤の部分であると考えます。
作品は、初めにも書いた通り「婚活」をテーマにしており、
近年であれば知らない人はいないのでは?と思えるほど結婚適齢期と言われる時期になれば、みんな意識する活動です。
誰と結婚する。と選ぶのか。
本当にこの人と結婚する。決めていいのか。
何を基準とし決定するべきか。
そんな答えは乗っていませんが、婚活をしている時の自分自身の傲慢さに気づくことができる作品です。
あの人はあれができるから、私と釣り合っている
この人はできない部分がこれだから、私には不釣り合い
その人は私には勿体ないくらいいい人だから、私が選ばれるべきだ
婚活という市場で選び、選ばれる商品であることを本を読んでいるうちに思い出されます。
そして、その中で自分自身の傲慢さにも気が付いてしまうんです。
それが本書のどこであなたに気づかせるのかは、私にはわからないです。
ですが、一度手に取って自分を見つめる時間としてみるのは如何でしょうか?
3. 「傲慢と善良(辻村深月)」の購入先
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3. 「傲慢と善良(辻村深月)」の感想
感想は、苦しい。
っていう一言に尽きます!!!!
これは本当に!!!!
自分自身の傲慢さに気が付き、善良さに胡坐をかいていた事を知らないといけないからです。
こんな、結末なんだ。
って、思う結末かもしれないです。
けど、その変哲もない結末に向かうまでに、多くのことに気が付いていきます。
それは、主人公も読者もです。
また、婚活中でなくても過去の自分を振り返るために読んでもすっごく、苦しい内容かもしれません。
過去のあれこれを思い。
どうしたって、痛みを思い出さざる負えない作品の可能性はありますが、
それでも、一度読むことで自分が嫌いになるけど、自分の好きな部分を見つけられる。
そう思っているので、
途中の辛さであきらめず、最後まで読んで好きな自分を1つ増やしてあげるのはどうでしょうか?
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